3,2kmもの、とんでもない長さのランウェイのショーはパリ郊外でのパリモードの王者ルイ・ヴィトンLouis Vuitton。新作2022 クルーズ・コレクションCruise Collection2022をオンラインで発表した。(リゾート コレクション)
クリエイティブディレクター:ニコラ・ジェスキエール Nicolas Ghesquièrが選んだ場所は都市計画が得意のフランス人が好きな広大な公園、アックス・マジャールAxe Majeur(大都市軸)。イスラエル人環境彫刻家ダニ・カラヴァンDani Karavan作の普段は誰でも訪れられる場所だ。
この長距離の道をランウェイとして使いこなすのはビデオアングルと上手な編集なしには成り立たない。正にコロナの影響で閉ざされた空間が禁止された賜物か?非常に長い長い通路をほぼそのまま利用して、最後の丘の上のステージにのみ、ミラーパネルを敷いて、青空を映り込ませてる。角度によっては映り込みで地表(床面)は消えてる。まるで青空を歩いているのか or 「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖Uyuniに居るようだ… 見事!
そして、懐かしいような、新しいような選曲も良い。曲名はその名もリフレクターReflektor、カナダのバンド、アーケード ファイアArcade Fireの曲だ。
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既に昨年のオンラインデジタル化された各ブランドのファション ショーで 砂漠、草原、浜辺など広い自然をステージとしたのが多く見られた。この様な広大なスペースを使いこなしてのショーは、スケールの大きさからのリアル&ダイナミック感が魅力で、コロナが収束したとしても、今後も続いていくであろう。
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※ニコラ・ジェスキエール氏は15年間バレンシアガBalenciagaのクリエイティブディレクターだった。同ブランドの成長の主人公。2014年からLVのクリエイティブディレクター。
※アックス・マジャールAxe Majeur(大都市軸)はその名が示すように、この直線軸の先には、パリ中心部の凱旋門やシャンゼリゼ通りに続くと言われてる。なんとも、壮大な「都市計画」だ。
photo of Header @axemajeurcergypontoise